「風立ちぬ」観てきました。以下ネタバレを含みますので見たくない人は読まないでください。
映画自体は素晴らしかったです。本当に良い映画でした。
特に削るべきところを見事に削るコンテが上手すぎて終始圧倒されました。
内容としても「戦争に使われてしまう飛行機に対する愛と結核を患う妻に対する愛を
オーバーラップさせる」という、もうなんか愛が極まりすぎてそれでいいのかよってくらい
良い意味で歪みまくっている表現手法が最高にロックで素敵でした。
しかしもう、ほんとに声優がダメでした。
「意外と観てみたら合ってるかもしれないよ?」等という感情は1ミリも湧いてきません。
庵野監督自身には責任はないと言いたいところですが、やっぱり受けちゃダメですよこれは。
傑作映画を一本台無しにしてしまってるんですから。
声優がまともなら感動してたんだろうなあという場面だらけで、その全部を台無しにされました。
ファンとしてもこのキャスティングを肯定してはいけないと思います。
ダメなものはダメとして悪しき風習は止めてほしいものです。
つまり感想をまとめると
「俺が愛して愛して愛しまくった飛行機が結核を患っていた時の苦しみを思い知らせるために
お前らが大好きで大好きで愛しまくったジブリ映画の主人公が庵野秀明だった時の苦しみを思い知れ!」
と言われている気分になる映画でした。おのれ狙っていたというのか。
コメント
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